HOME | jp | music | album32 | 32 notes-FLS

notes

 

1

アルバム "32" ライナーノーツ "four leaf sound" by Murabayashi


four leaf soundの3作目、”32”は、蓋を開けてみたら、
プロデューサー金坂ゆきひろとの、完全二人三脚の音作りになった。

レコーディング自体は、繊細さやプレッシャー、緊張感はありつつも、
3作目だけあって、リラックスした雰囲気の中で、音作りの作業が始まって行った。

ゆきの役割。
私の役割。

サウンドの方向性。

それがお互いの中ではっきりしていて、頼るところは頼り、自分がベストを尽くすところはベストを尽くし、同じところを見ながら、音を組み立てて行くことができた。

ファーストアルバムの制作から5年。
20代半ばから30代。

お互い、1人の人として練られてきたことが、実際の音作りに大きく影響していたと思う。

音楽のこと以外にも、いろいろな話しをしながら、お互いのことをもう少し知り合いながら、
その時々にあって、相手の空間や時間を尊重しながら、1つ1つの曲に取り組むことができた。

ゆきが熱を出したり、スタジオがある地域が火事→数日間の停電があったり。。と、作業が中断されるハプニングがありつつも、苛つきやあせりに支配されることはなく、着々と前向きにクリエイティブな時間を持って行くことができた。

素直に楽しかった。

6週間のボストン滞在。
four leaf sound、3度目の正直。

“27”や“29”を制作していた時のことを振り返りつつ、 お互いの成長を見ながら、 集大成である3作目に、“2人3脚”で取り組めたのは、大きな祝福だった。

four leaf sound。

はっきりしたビジョンや夢があった訳ではなく、
ただ、生まれてくる曲を形にしたくて、始まったもの。

3作目に入り、スムーズなレコーディングの過程とは裏腹に、 リリースするにあたっては、いろいろな迷いや葛藤があり、 そして、ゆきと私の中で、明確にし決断しなければいけないことがあった。

“27”からの5年。ゆきと作業してきたこのプロジェクトから、何かが生まれ、何かが表現されてきた。

そして私とゆきは、この"four leaf sound"という、形がさほどはっきりとしない、一言では説明できないまま進んできたプロジェクトから、かけがえのない何かをもらってきたんだと思う。

はっきりとした意図なく、気がついたら確立されていた"four leaf sound"。

私はfour leaf soundが大好きだ。

それを強く思った“32”の制作だった。
 
by Tomoko Murabayashi

2