ヒップホップ好きにはたまらない
アニメなんじゃないかな。
『サムライチャンプルー』。
さむらい劇と、
ヒップホップ文化の融合アニメ。
オープニングから、結構「おぉ。。」ってなる。
メローなヒップホップサウンドが流れ出して、
それに合わせて、
侍アクションと江戸文化が、
現代的なデザインで映し出される。
アナログレコードにタイトル、っていう、
なんとも嬉しい始まり方。
時代設定は江戸なんだけど、
それに縛られず、
ピアスしてたり、
茶髪•短髪だったり、
話し言葉もより現代的で、
親近感がわく。
戦い中に、
ブレイクダンスで
攻撃バックするのも、
めちゃかっこいい。
劇中音楽も、もちろんヒップホップベースで、
サンプリングにビート、
バイナルこする音が入ってたり、
エレピでいい感じの雰囲気作ってたり、
戦いの時に流れるグルービィなビートも、
魂からつかまれて、盛り上げてくれる。
ストーリーとしては、
2人のお侍と、
1人の女の子が、
一緒に旅をするお話なんだけど、
旅がどういう結末になるのか、
目的は達成されるのか。。
結構ドラマありで、暗く重く描ける要素もあるけど、
キャラクターたちが、
それをもろともしない。
アクションありで、
かっこよくコミカルに描かれてて、
そういう精神もヒップホップを
意識したんだろうか。。
自分の注目ポイントは、
2人の侍さん。
超絶かっこよくて、
現実にいたら、
確実にほれる（笑）。
めっちゃ強いのは当然、
それぞれにスタイルがあって、
どっちもセクシー。
一緒に旅してる女の子も、
精神めっちゃ強い。
売られたり騙されたり。。
自分だったら、
へたれて、ネガティブオーラ全開になるわ。。ってことも、
超前向きに、
強気につらぬく。。っていう。。
おもしろギャグポイントもいろいろあって、
自分がめっちゃ笑ったのは、
あるお侍さん登場の時に、
お供の人が、
刀をマイクにしたてて、
左右からビートボックスで、
登場を盛り立てるっていう。。
ヒップホップ好きにはたまらない演出。。
さむらい×ヒップホップの
クールな世界観。
作者のマングローブさんって、
相当、ヒップホップ好きなんやん?!
って思ってたら、
人じゃない！！
「マングローブ」って制作会社だった。。
びっくり。
そんな場合もあるのね。。
こういう場合、みんなでアイデア出し合って、
作品の構成とか、脚本とか。。考えるんだろうか。。
でもそもそも、
このおもしろい世界観の立案者って
誰なんだろう。。
結構古くて、2004年の作品。
しかも、アニメ先行の作品で、
アニメをもとに、マンガ化されたみたい。。
（by wiki。。）
普通に “マングローブ” さんが描いた
マンガを原作に作られたアニメ。。って
思ってたから、
全く的外れ。
作品もいろんな作り方があって、
いいんだな。。
おもしろい。
音楽を担当しているのは、
Tsutchieさん、
fat jonさん、
Nujabesさん、
FORCE OF NATUREさん
自分は特に、
シーズン後半に使われてる、エンディングがめちゃ好きだった。
MINMIさんとNujabesさんがコラボしてる曲、
“Who’s Theme”
MINMIさんのソングライティングと、
力が抜けたレイドバックなボーカルが、
絶妙に気持ちいい空気感を出してる。
日本のヒップホップシーンを、
ほとんど知らないFOUR LEAF SOUNDなので、
もうちょい、
いろんなアーティストさん達から
学ぶ必要があるな。。とも
思わされた作品。
フジテレビでは打ち切られたみたいだけど、
マニアで根強いファンが多そうな作品。
海外wikiページがあるほど。
他にない類をみない
粋（いき）なサムライアニメ。
こんなにも、江戸とヒップホップがしっくりくるなんて！
めっちゃ geniusな、
『サムライチャンプルー』です！
by Murabayashi