映画:『僕だけがいない街』 ラストで心掴まれる

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最近、ついにnetflixを申し込んでみた。

自分はあんまり映画には詳しくなかったので、
ここで、初めて日本映画に触れてるんだけど、

ドラマの作り方と全然違うんだなぁ。。と。。

役者さんたちの中で、映画にしか出ない人たちがいるのが、
何となくわかる。

その中で心に残っているのが、

僕だけがいない街

時間がまきもどる現象が、主人公に起きていて、
それは、悲しい出来事から、被害者たちをすくうため。

何度ももどりながら、原因をつきとめて、未然に防いでる。

そして、ある時おきた事件をきっかけに、
小学生の時に巻き戻って、同級生が殺されるのを防ごうとするお話。

原作は、やっぱりマンガ。

マンガ家さんのクリエイティビティがすごいんだろうなぁ。。

以前紹介させてもらった『湯を沸かすほどの熱い愛』と一緒で、

最後まで見ると、タイトルの意味がわかって、

それが、すごく心に響いて、

自分の生き方やスタンスも、そうありたいと願ってしまった。

生きることの意味。。みたいなものが、ずーんと心にくる。

ストーリーの内容は、けっこう暗くて、

性的ゆがみや虐待が取り扱われてる。

日本映画を見はじめて、そういう題材がすごく多いことに、
どこか違和感を覚えてる。

モラルが破綻した暗い世界観が多いというか。。

そこまで、残虐さとか、性的なゆがみを表現する必要はあるのか。。

それだけ、日本社会でそういうことが起きている。。ってことなんだろうか。。

でも、この映画の描かれ方は、
ちょいサスペンス的な雰囲気ありつつも、

昭和の景色の中で、静かに流れていく印象。

フォーカスが「生き方」にあるからだろうか。。

ミステリーの中にヒューマンドラマがあって、

小学生の頃にもどった主人公の生き方が、少しずつ変わっていく、
それが面白いし、

彼の変化と一緒に、見ている自分も、映画の世界観に引き込まれていく感じ。

1人の人の変化が、多くの人の人生をすくっていく、ラストはホント涙もの。。

監督は、平川雄一朗さん。

めっちゃめちゃたくさんの名作を生み出してきた人。。

自分が好きな作品がけっこう並んでてびっくり。

演出や監督さんで、同じ役者さんでも、演技のクオリティが、がらっと変わっちゃう。

役者さんから良いものを引き出すのが、上手い人なのかもしれない。。

原作の漫画もかなり評価されているみたい。。

決して明るい雰囲気の映画ではないけど、

静かに、じんわりと勇気をもらう映画です。

ぜひ見てみてください。

 

by Murabayashi