アーティストとSNS

FOUR LEAF SOUND poetry soul Blog_artistandsns

多くの人が、毎日通い、毎日時間を過ごす場所。
SNS。

FB、ツイッター、インスタ、YouTube。。
他にもいろいろあるけど、
それぞれのアプリで、それぞれのコミュニティに属して、
情報収集に使ったり、交流したり。。

複数のアイデンティティを使い分けてたり。。

現代にあって、人がSNSに費やす時間は、他の娯楽の比にならない。

アーティストにとって、SNSで発信することは、
メジャー/インディ、DIY、関係なく、重要なマーケティング活動。

アーティスト自身が、SNSで積極的に発信をする時代。

FOUR LEAF SOUNDも、苦手ながら、インスタツイッターを中心に、発信し始めてる。

器用ではないので、メディアとしての信頼を得るまでの、
コンスタントな発信は、なかなかできないものの、

今まで、全くFOUR LEAF SOUNDを知らなかった人の耳に、一瞬でもFOUR LEAF SOUNDを届けることができるっていうのは、

本当にすごいことだな。。って思う。

でも、「コンスタントなpresence/存在・参加」が鍵になるSNS。

その活動が、アーティストの認知やファン獲得を助けるものの、

アーティストとしての感性や創作思考、クリエイティブな側面を掘り下げる作業の足を引っ張りえるな。。って思う。

コンスタントにそこに足を運び、発信しながら、交流もする。
アーティストにとっては、結構は負担。

「発信」って側面では、

自分自身が広報の役割を担うってことで、

コンスタントにSNSで発信していると、

アーティスト=芸術家として不可欠なメンタリティ、

「刺(とげ)」とか、「暗さ」とか、
人に理解されにくいような思考とか。。

そういうものが、薄れてきてしまう気がする。

自ら刺を研いで、丸くしちゃうというか。。

SNSも、いろいろなアプローチがあると思う。

自分のアーティスト性を全面に出して、コアなファン層を獲得していく投稿。

賛同を得やすい投稿内容で、幅広い層の認知を上げていく方法。

どっちも必要だけど、

マネジメントがついていて、露出度も高いアーティストのSNSのやり方と、

FOUR LEAF SOUNDのようなDIYアーティストのSNSのやり方は、全く異なると思う。

前者は、自分のアーティスト性やキャラクターを全面に出した投稿で、いいと思う。

リタラシーの低い、入門編的なメディア発信を、
他のところで行っているし、

そのアーティストを知った上で、SNSのアカウントに足を運ぶ人がほとんど。。

むしろ、フォロワーは、他メディアでは知ることができない、
もうちょいコアなアーティストの一面を知りたくて、

SNSアカウントにアクセスする。。

でも、現時点でのFOUR LEAF SOUNDは、

露出度がほとんどない状態なので、

まずは、FOUR LEAF SOUNDを、多くの人に知ってもらう必要がある。

認知度を上げるためのSNS活動になるので、

投稿内容も、共感を得てもらいやすいような投稿がメインになると思う。

そうすると、「広報」的なメンタリティが必要になってくる訳だけど、

アーティストの思考の中は、基本、芸術的な色で染まっているから、

そこから、自分の言語を変換していく作業は、簡単ではないし、

そのレベル感のシフト幅は、かなり大きい。

SNSに毎日足を運び、アートを創りだす以外のメンタリティを養う中で、

少し疑問が生まれてくる。

自分のアートを知ってもらいたくてSNSを始めている訳だけど、

その活動のゆえに、アーティストとしての感性や思考が、薄まっていっているのは、

危険ではないのか。。と。。

個人的に面識のあるアーティストさんがいて、
彼は、実績もファンも充分にある人。

彼は、マーケティングや自己ブランディングがとても上手で、
ビジネス的なメンタリティをしっかりと持っている。

彼のSNS発信から学びたくて、フォロー&観察していて、
ふと疑問が浮かんだ。

エンターテイメント色が強い投稿で、
フォロワーをちゃんと満足させている彼のメディア発信。

彼の場合は、ポップスよりのジャンルで勝負しているから、それでいいんだと思う。

でも、そういうメンタリティで、音楽を発信していて、
アーティストとして、それでいいのかな。。と疑問に思う。

見ている人を喜ばすことが主軸になったSNS発信。
そこから養われたアーティスト像。

それでいいのかな。。と。。

SNSのもう1つの要素「交流」。

アーティストであれば、自分の作品を「いい」と思ってくれる人たちと、もちろんつながりたい訳で、
交流もしたい。

自分の作品のどういうところを見てくれていて、
評価してくれているのか。。

そして、彼らが、どういう人たちなのか、

もちろん知りたい。

でも、コンスタントな「交流」は、

これもやっぱり、アーティストとして、いろいろなものを深めていく妨げになると思う。

何かを生み出す時、
ある程度のdisconnection/つながっていない状態が必要で、

産みの苦しみも当然あって、

孤独な葛藤を通る訳で。。

周りや世の中のいろんなものを、
感じながら、考えながら、

自分を「隔離」した場所で、掘り下げていく、
そして、表現に結びつけていく時間が、すごく大切。

創作のそういうプロセスを通りながら、
「交流」を持ち続けることは、できない。

自分が不器用なだけかな。。
自分は、ホントにできない。。

FOUR LEAF SOUNDのようなアーティストにとって、
コンスタントにSNSにつながって、

人脈を広げたり、
広告媒体としての価値を上げたり、
情報収集したり。。

っていう活動は、不可欠。

今の時期は、得にめちゃ重要。

でも、コンスタントにSNSに足を運ぶ中で、

アーティストとして不可欠なプロセスが、
なかなか通れなくなる。

アーティストにとっての、2つの柱。

創作
ビジネス

それぞれに不可欠なことが、相反する側面をもっていて、
相反したメンタリティが必要。。

難しいな。。

そこを、うまく切り替えていくスキルが必要な訳だけど、

そういう「器用」さも、

芸術家としては、邪魔な気もする。。

 

by Murabayashi