(詩:谷川俊太郎『シャガールと木の葉』より)
言葉は種子
いにしえからの大地に眠る
言葉は新芽
赤ん坊の唇に生れる
言葉は蕾
恋人たちの心にひそみ
言葉は花
歌われて大気に開く
言葉は枝
風にのって空をくすぐり
言葉は根っこ
ほのかな魂の闇にひろがる
言葉は葉っぱ
枯れて新しい季節にのぞみ
言葉は果実
苦しみの夜に実り
喜びの日々に熟して
限りなく深まる意味で
味わい尽くせぬ微妙な味で
人々の心をむすぶ
Let’s talk about it
While still awake
Let’s talk about it…
Leaving fractions inside
わだかまる satisfaction cries
黙ることに慣れないで
あなたのことが知りたい
Bring it onto the table
Let’s get out of the fable
Get down to the real
いびつな感情を
Get it unseal
心つなげる とり戻す
当たらず、触らない冷たさに
麻痺してしまう前に
Knock, knock, knock,
Knock it off
重ならない harmony はもういらない
あなたと共鳴したい
不協和音でいい
あなたの音が聞きたい
Let’s talk about it
While still awake
Let’s talk about it…
Face to face 心ゆるして
Words to words 声にのせる
Knock, knock, knock,
Knock it off
きめ込んだ自分は
もういらない
響き合って、違い違って
聞き合いながら
Sit down at the table
鳴らし続ける
Find your words
まだここにある内に
Find your heart
どこかで聞いた phrase は
もういらない
夜風に
揺れるあなたの
前髪が見せる
新しい季節に
まばたく情熱が
その温度を
静かに増す
右に立つあなたを
見上げながら
ここにいる
響き合う奇跡に
驚く
はまらなかったものが
着地する
灯る
詩に綴る
飛び立つ
まっすぐに
あなたを見る
惹かれ合いながら
保つこの距離を
焦りや焦がれから
一歩遠のいた
この思いを
ゆっくりと歩く
あなたと生きてみたい
まだこの思いを
泳がせるだけ
夜風に
揺れるあなたの
前髪が見せる
新しい季節に
まばたく情熱が
その温度を
静かに増す
心地いいテンポで
溶ける
穏やかな波
熱い高揚感よりも
深く響く
答えなんていらない
ゆっくりと
その眼差しを
染み込ませるだけ
高い秋の空
見上げながら
あなたをこの目で
追っていたい
過ぎ去る一瞬が
重なった喜び
この秋だけでいい
それだけでいい
両脇に隠れていた
翼が
アスファルトをかすって
伸びる
一瞬であの青の中に
溶け込んでいく
微妙に外れた
何とも言えない
孤独と痛みに
留まり続けるなら
舞い上がる
風にまかせて
あのいただきに
登る
ひび割れから
流れる涙
大空舞う力に
居心地の悪い
この境目の
その美しさを
愛でることができるなら
“無理” そう思いながらも
“手放したい” ぼやきながらも
舞い上がる
風にまかせて
あのいただきに
登る
ひび割れから
流れる涙
大空舞う力に
両脇に隠れていた
翼が
アスファルトをかすって
伸びる
眩しい光の中
あこがれを残して
消えていく
ひび割れから
流れる涙
こぼれ落ちて
根を張る