私は結構ボイトレおたく。
最近はちょっと下火になってきたけど、
一時期は、知れば知るほど、やればやるほど面白くて、
自分の声が新しくされていく感じに、
結構ハマった。
シンガーの楽器は筋肉なので、
他の楽器の人と、少し違った角度からのアプローチが必要だったりする。
体そのものが楽器だし、
楽器が筋肉なので、
基本、考え方は、
スポーツ選手がトレーニングするのと同じ。
スポーツ選手がやってること、気をつけてることは、
大体シンガーにも当てはまる。
なので、他の楽器ミュージシャンの
「〜してみれば?」とか、そういうアドバイスは、
基本、マトが外れてる。
バンドのメンバーとの付き合いも、
声のことを考えると、
控えた方がいい場面も多々ある。
ちょっと特殊な楽器。
そんな特殊な楽器を扱うので、
多くのシンガーが、自分自身の楽器のことを
あまりよく知らない。
自分の楽器の調整の仕方、
音がでない時の対処法、その理由。。などなど、
他の楽器ミュージシャンが、
自分の楽器について、
当たり前に知ってて、
当たり前にケアしてることが、
シンガーは
楽器の特性もあって、
出来ない、
知らない場合が
ほとんど。
正確に「声帯」のことを知るのは、ホント難しい。
実際に、この「声帯」っていう楽器が、音を出す、
その全ての構造と課程を見た人は、
今のところ
誰も存在しない訳で。。
(上からは目視できるけど、真横からの動きは、
生きているまま解剖できないので、推測でしかない。)
自分の体の中に存在する楽器。
めっちゃ近いのに、
この楽器のことを把握するのは、
難しい。
ホントに特殊な楽器。
でも、この楽器が、大体、
どういう仕組みで、
どういう構造で鳴るのか、は、
解剖学。。?で
証明されている。
それを元に、ボイトレをしていくと、
ホントやればやるほど声が変わっていくから、
おもしろくて、
ハマってしまう。
一般的に、シンガーに対して、
歌が下手な人は、ずっと下手。。みたいな
「生まれつき論」が、
どこか定着してしまっているので、
自分も、ボイトレをやる課程で、
声がどんどん変わっていくのを
目の当たりにして、
ホント、びっくりした。
「正しく鍛えれば」
楽器が上質なものに変化して行く。
そんなことって、あるんだ!と。。
それがおもしろすぎて、
気がつくと、ボイトレやってて、
歌の練習してなかった。。
なんてことが、昔はよくあった。
出なかった声が
出るようになる。。って言うのは、
楽器が上達する感覚とは
少し違う。
ボイトレすると、
楽器自体の質がアップするから、
楽器自体のアイデンティティが、
ガラッと変わってしまう。
自分の日々のトレーニングによって、
目に見えない楽器が、
確実に
レベルアップしていく、
その感覚は、
何とも言えない。
すごくパーソナルなこと。
体験すればする程、ホントに
すごすぎる。。ボイトレ。。
みなさんも是非!と
言いたいところだけど、
スポーツ選手と一緒で、
一緒に頑張るコーチの質も
カナメになってくる。
誰でもいいなんてことは、
絶対にないし、
逆に、間違えば、
多くのお金と、多くの時間を、
無駄にしてしまう。
最悪のケースだと、
声帯を損傷させてしまったり。。
なので、
歌が上手いシンガーではなく、
トレーナーとしての知識を兼ね備えた
コーチとともに、
是非、自分の声の可能性を
追求してみてください!
by Murabayashi